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宇田川浩行(希哲館)✅ @hiro@mn.kitetu.com

言うまでもなく,言葉というのは有機的なものであって,個々の単語だけをみて評価出来るものではない。私が「目についたカタカナ語を片っ端から」翻訳しているのはそういうわけだ。ただ,その人には良いところもある。それは,その道の実践者である,ということだ。現代の翻訳運動はしばしば「提案」で終わりがちで,使用者の目線で考えられたものではなかった。これが,私が考えた訳語をとにかく自分で使っている理由だ。

昔,「バーチャル」という言葉は,「実質的」という意味であって「仮の」という意味ではない,という趣旨で問題提起している人がいた。その人は,新しい漢字を作ろうと提案していた。そしてその文章は,眩暈がするようなカタカナ語だらけだった。これは現在の日本でなぜかつての「大翻訳時代」が再現しないのかの良い例になっている。普及戦略の無さ,体系性の無さ。

ちなみに「情報」という言葉は「敵情報知」の略で,森鴎外作らしい。

翻訳語っていうのは,昔は「権威でゴリ押しする」ってのが一番有効だった気がする。例えば福沢諭吉なり森鴎外なりの知識人が使えば広まるものであって,出来不出来はあまり関係がない。いまはそういう知識人がいない時代なので,品質と戦略で勝負するしかない。

認証の三要素,場所(例:ATM)・物(例:カード)・記憶(例:パスワード)のうち,最後の記憶だけに頼っているのが一般的なウェブ認証。用者(ユーザー)に負担をかけ過ぎないように,認証画面を秘密化して,秘密鍵を持たせるだけでも相当制危(セキュリティ)を高められるはず。

最近良いかもしれないと思っているのは,「記憶生成型パスワード」。つまり,サービス側がパスワードを生成して,それを覚えさせることを前提としたパスワード認証。個人の記憶に基いて作られるのではなく,パスワードで個人の新しい記憶を作る。利点はもちろん,脆弱なパスワードを排除できること,定期更新を半強制出来ること。

ウェブ サービスにおける認証の問題点で一番分かりやすいのは,認証画面(入口)が共有されてしまっていること。ブックマークすればいいのだから,長いランダム文字列を含めた認証用の URI を発行するような仕組みがあってもいいはずなのだが……。

デルンはいわば「仮想頭脳の構築」サービスなので,制危(セキュリティ)に関しては念入りに整備したい。昔から認証方式についても色々考えているのだが,あまり一般に普及していない方式として,QR コードのような画像の秘密鍵「絵鍵」(pictokey)による認証,認証画面の URI 自体を秘密化する「隠し扉」,記憶から生成されるのではなく記憶を生成するパスワードなどを実験してみたいと思っている。

デルンの公開が迫っている。というか迫られている。

Mastodon に関しては,早くデルンに互換機能を付けて楽になりたいのだが,実装の優先度としてはかなり後の方になるのでじれったい。

やっぱり,Mastodon の埋め込み機能は Twitter と同じように原文を含んでほしいな。インスタンスの不安定さを考えると,これで引用する気にはあまりなれない。

希哲館は彼らの100歩先を行くために1,000歩先を見据える。

アメリカ IT 企業の1歩先を行きたかったら,彼らの10歩先を見ている必要がある。彼らと同じところを目指していたら10歩遅れる。

最近,希哲館事業は一つの理論あるいは模体(モデル)として後世に残すべきなんじゃないかと思いつつある。私が事故や災害で明日死なない保証はないわけで,これまでの複雑怪奇な道のりを考えると,自然な再現性があるとも思えない。つまり,私が死んだら「希哲館事業的なもの」は二度とこの世に現れないかもしれない。

仮想通貨「希哲泥」の標語は「泥より出でて泥に染まらず」,図柄の主題は蓮華だ。

この意味での仮想通貨計画は「希哲泥(どろ,でい)」として希哲館事業発足当時から準備してきた。希哲館はそもそもが「国際連合に代わる国際秩序の大黒柱」として構想された機関だ。

極端な話,一から国家を越える中央機関を創ってしまえばいい。そこで仮想通貨を発行すれば,信頼性や利便性といった面で分散型仮想通貨では太刀打ち出来ないものになる。なぜこの発想がないのか。不思議だ。

「仮想通貨」は,「法定通貨ではない通貨」であって「中央集権的機関に依存しない通貨」ではないのだが,仮想通貨を分散志向の文脈だけで語っていると視野が狭くなる。

その核心になるのは,やはりシンメディア(ハイパーメディア×ハイパーファイル),希哲社でいうところのデルンだろう。デルンは,「計算する機械」(computer)を「知る機械」(knower)に変える。

つまり,応司(OS)開発に意義を見出せるかどうかというのは,ここ30年くらいの応司の常識をくつがえせる想像力を持てるかどうか,なのではないかと。